【世界水準の歯科治療】阿佐ヶ谷の歯医者

〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1-3-12
JR阿佐ヶ谷駅から徒歩2分

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 当院の虫歯治療~根管治療 段階別

1 虫歯疑い~小さな虫歯は、最小限の侵襲のMI治療、虫歯になりそうな部位は予防的なフッ素塗布法の適用や、 虫歯ができてしまっっている場合には コンポジットレジン/グラスアイオノマー充填、マイクロスコープを用いたダイレクトボンディング法等を行います。

2 中程度の虫歯や2次う蝕(再発)にはダイレクトボンディング、インレーやアンレーやクラウン(かぶせもの)を用いています。虫歯が進んでしまい深く/大きくなった場合には, アンレー/クラウン(かぶせもの)、歯の神経に虫歯が達してしまった場合は、歯髄温存療法(Vital Pulp Therapy)や、

3 かなり深い場合には、根管治療(歯の根の治療)を実施しています。 過去に根管治療を行われた歯が再発した場合には、再根管治療を行う場合もあります。

4 さらに根元から折れた場合の治療法で抜歯を防ぐ術式もあります。

このように、虫歯の治療とは、どんな形で削って、何の材料で詰めたり/かぶせたりということだけでなく、内部に存在する神経のことにも注力して施術すべき非常に複雑な治療であるといえます。

 

1 虫歯疑い~ごく小さな虫歯

患者さまの歯を守るための、なるべく削らないMI治療

虫歯になった場合、一般的には歯を削り、そこに詰め物をして治療を行います。しかし、しっかりとした削り方/詰め方をしないと、隙間ができたりして虫歯が再発しやすくなることをご存知ですか?

当院では患者さまの歯を守るため 特に虫歯初期の段階では「MI治療(ミニマル・インターベンション)」に取り組んでいます。MI治療とは、歯の本当に悪い部分のみを削り、健康な部分をなるべく削らない治療のこと。当院のMI治療では以下のような工夫をしています。

ダイアグノデント

ごく初期の虫歯の場合には、ダイアグノデントという虫歯をレーザーで数値化する機械を用いて診断します。「治療が必要か」「経過観察するか」という診断を行うことができます。これによって、本来は削る必要のない初期虫歯を削ることがないように、慎重に診断します。ごく初期の虫歯では、フッ素塗布等を行い歯の再石灰化を促し、経過観察していくこともあります。一度の診査でなく、経時的に、例えば定期健診クリーニング毎に観察/管理しておくと効果的です。とくに歯の平滑面(噛む面や、頬側、舌側)に有効です。 歯と歯の間は、以下にあるバイトウィング法がより適切な診査法になります。

 




バイトウイング撮影法
   

 

歯と歯の間の虫歯が発見しやすいです。


う蝕検知液
 

う蝕染色液/カリエスリムーバー

う蝕検知液とは虫歯に侵された部分だけを識別できる薬液です。これを使って虫歯に侵された部分を明確にすることにより、必要最小限の部分だけを削り、かつ取り残しのないように虫歯を丁寧に削ります。

MI治療用の極細のバー

細かなものが見えても、使用する器具が細かくないと威力を発揮できません。バーとは、歯を削る時に使う器具の先端部分です。歯の削りすぎを防ぐため、極細のバーを使用して、少しずつ丁寧に削ります。

歯科衛生士による定期的なクリーニングとフッ素塗布や、自宅でのフッ素洗口や適切なフッ素入り歯磨きやフロス等を行うことにより再発予防します。

 

治療の難易度が高い虫歯への対応

同じ虫歯でもできる部位によって難易度が異なります。歯と歯の間の隣り合った部分や、歯ぐきより下の見えない部分にも虫歯ができることがあります。また歯並びがよくない際にも、適切な形態の詰め物かぶせものが入れにくく、このような虫歯は治療の難易度が高いうえに再発しやすいので、特に時間をかけて適切な治療を行っています。

また、再発防止のために特に時間をかけて治療のご説明を行います。

2 小さな~中程度/深い虫歯

5台のマイクロスコープを使い虫歯治療やVPT,根管治療に応用

根の虫歯は初期の、浅い/小さいうちには詰め物をする程度で済むことが多いのです。ここで顕微鏡マイクロスコープ等を用い拡大下でのしっかりとした治療(しっかりと虫歯の感染した部位を取り除く、ぴったりと適合する詰め物を入れる(詰める)ための正確な歯の型どりの準備を行っておくと、将来的に虫歯再発の可能性がぐっと減ります。したがいまして、虫歯の初期(できれば初めての大人の歯の虫歯治療 痛い等の症状が出る前)からの、精密治療をとくにおすすめいたします。 

気を付けていたつもりでも、いつのまにか大きな虫歯ができていた、そんな経験をされたかたもいらっしゃることでしょう。

虫歯が中程度の大きさ/深さになってくると、歯の内部にある神経に近づいてきます。無症状のことも多々あります。

とくに過去に一度や二度同じ歯に虫歯治療をされたかた(既に詰め物がされている)には、神経に近くなるリスクが高いといえると思います。

症状のあるなしにかかわらず、この神経に対して細心の注意を払いながらの治療になります。虫歯がそれほど神経に近くない場合には、直接的に歯の神経に触らず間接的に覆罩法を行う場合もありますが、レントゲン的、マイクロスコープ拡大下にて、虫歯が歯の神経にかなり近く露出している、あるいは歯の神経に到達してしまっている場合には、歯髄温存療法(Vital Pulp Therapy 略してVPT)を行い、これまでは根尖(根の先端)まで神経をとるしかなかったような深い虫歯でも、マイクロスコープと珪酸カルシウム系セメントを用いて、一部の神経を残す治療法も成績があがってきました。

歯髄温存療法(VPT)はマイクロスコープを用い、虫歯除去中に露出し感染したと思われる歯冠部の神経を一部取り除き(全部断髄法 full pulpotomy , 部分断髄法 partial pulpotomy, 直接覆罩法direct capping),その連続性や色調、形、出血の状態を確認します。ここで神経の感染が根部まで到達しているようならば歯髄温存はできず、通常の根管治療の適応となります。神経の状態がよければ珪酸カルシウム系セメント(MTA等)を貼薬し、裏層セメントで覆い、最表層をコンポジットレジン等で修復します。すでに過去に詰め物がされているような場合(何回めかの治療)は、アンレーやクラウンが必要になることが多いです。いずれにせよ、よりよい予後には、コロナルシール(歯冠部の感染からの封鎖)が、神経側の処置とともに重要なのは、いうまでもありません。

歯髄温存療法(VPT)は一部神経を温存できるうえ、通院回数も通常1~2回と少なくシンプルで良い方法ですが、神経の状態や感染状況によっては施術後に症状が発現して、神経全体を取り除く、後述する通常の根管治療が必要になることもあります。

神経に近接した虫歯

VPT部分断髄

VPT全部断髄

ダイレクトボンド修復後

5台のマイクロスコープを使い虫歯治療やVPT,根管治療に応用

 

虫歯が大きくなると痛みが出ることも稀でなく、痛み止めが効かない、寝ていて起きてしまうくらい痛いこともあります。歯の根部の神経の治療(根管治療)が必要となることも多いです。そうなると奥歯の場合には詰め物(インレー)でなくかぶせ物(クラウン)が必要になります。 

根管治療は通院回数が増えることになり歯の実質欠損も大きくなり、土台(ポスト&コア)も必要になることも多くなります。また大きな虫歯をほうっておくと隣や反対側の歯が動いてしまったり、食事中や食いしばり歯ぎしり等で歯自体が割れてしまったり、また長期間食物が挟まった状態で腐敗し口臭の原因にもなりえます。したがって、早期の診査診断をお勧めいたします。

 

治療費 

ここでの歯髄温存療法VPTの治療費にプラスして歯冠部の修復治療費も必要になります。以下には3例のみ提示いたしましたが、他にも修復治療には各種素材対応しております。詳しくは以下のコラムをご参照ください。

基本治療費表 税別
マイクロスコープを用いた歯髄温存療法(VPT) 37,000円

プラス ダイレクトボンド修復直接法

25,000~35,000円
プラス フルジルコニアクラウン間接法 12,3000円
ハイブリッドアンレー間接法セット(★VPT治療費込み) 79,800円

ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。

2024年2月での料金になります。

前歯だけでなく奥歯でも小さな虫歯の場合、なるべく銀色の詰め物にせず、白色の歯科用プラスチックでつめる治療を積極的に行っています。

奥歯の虫歯が大きい場合や、隣の歯と接する部分にできた虫歯の場合は、歯型をとり、それをもとにして白い詰め物をつくることも可能です。詰め物の精密さにこだわり、隣の歯と接する部分を適切につくることで、歯の間にものが挟まるのを防いでいます。

 

3 かなり深い/大きい虫歯

マイクロスコープにより、精密な根管治療(神経の治療)を実現

 

初めての根管治療を行う歯の場合

歯肉から膿が出ています ブログ参照

詳細はこちらへ
術前

根管治療では、歯の根に入り込んだ虫歯菌/感染病巣をどれだけ取りきるかが鍵です。これがうまくいかないと、将来的に、症状が消失しなかったり、再感染したり、歯を抜かなければならないこともあります。

歯の根は、縫い針ほどの細さしかない管状になっています。直線ならまだしも、曲がっていることも多いです。さらにメインの根管以外にも副根管も存在することもあり、マイクロスコープの拡大下でも決して簡単ではない治療で、これを肉眼で治療するのはさらに非常に困難で、細部まで治療することがむつかしいのが現状です。

当院では、マイクロスコープとよばれる歯科用の顕微鏡を使った、精密な根管治療を行います。(その場合は保険外治療になります)。マイクロスコープは根の中を肉眼の8~24倍に拡大して見ることができるため、治療の予後判定の精度、治療そのものの精度が格段に向上し、再発の防止につながります。細い根の中の病巣をできるだけ取り除き、精密な治療を行うことが可能です。拡大した像での施術になるため、必然的に必要最小限の歯の切削量となるため、結果として歯の寿命を延ばし、できるだけ抜かずに歯を残す可能性が高まります。とくに前歯では切削量が少ない場合にはダイレクトボンディングのみで治療終了が可能の場合もあり、根管治療後に差し歯(ポストとクラウン)が必要になる可能性は減ります。一方奥歯では、歯や歯根破折防止のためにかぶせもの(クラウン)が必要となります。さらに、術中の唾液からの細菌感染を防ぐためにラバーダム法等を用いた防湿を行い、極力菌数を減らすことを行っております。

当院にはCBCTも常時撮影可能なため、必要に応じて、根管の3次元的な形態や、周囲骨の吸収状態を鑑みながらの診査診断、治療をすすめていきます。

 

 

過去に根管治療した歯の再発 : 再根管治療

術前

根管に再治療(過去に根、神経の治療をしたところに再び症状がでている)の場合には、とくにマイクロスコープは必須と考えております。その成功率は病変の大きさや本来の根管の形が維持されているか、いつどのような方法で行われたか等の条件によって大きく変わりますが、平均70%前後といったところでしょうか。いずれにせよ再発したその歯には初回治療時になにかうまくいかなかった原因があるはずです。たとえば、極端に曲がった根で、物理的、技術的に感染が取り切れないような形態の場合、根に穴があいていて感染を封じ込められない場合、レントゲンやCTにて確認できないようなひびや破折線が存在している場合もあります。 

再根管治療が必要になるような歯は通常、既存の大きめの詰め物やかぶせものが入っていることが多く、土台/ポストがはいっていて、差し歯状になっているような歯に再発が起きた場合には、残っている歯の実質的な量(残存歯質)がかなり少ないと思われる場合には、過酷な咬合力との兼ね合いも鑑み、歯冠側からの再根管治療ではなく、根尖側からのアクセスによる歯根尖切除&逆根管充填法を選択する場合もあります。このような残存歯質量の乏しくなってしまった場合には適切なコロナルシール、restorabilityを維持するには再根管治療のみだけでなく、付随するクラウンレングスニング術や矯正的挺出(エクストルーション)法等(折れた歯の治療法参照)を供わないとむつかしい時もあり、歯牙の保存よりも成功率が高い可能性のある場合には、抜歯&インプラントや抜歯&ブリッジや入れ歯製作を検討することも現実には多々あります。

当院では、再根管治療が治療後にうまくいかなかった場合でも、インプラント治療やその他の治療へとスムーズにすすめるべく、長期的なロングスパンでの治療計画も考慮可能です。

かぶせもののやり直しに伴う再根管治療     予防的な根管治療

予防的再根管治療後に新しいジルコニアのクラウンが入ります

一方、上記のような症状のある歯ではなくても、過去に根管治療をしてある歯のかぶせものの隙間に新たな虫歯ができてしまったり、色があっていない等の審美的な理由により、新しいかぶせものに交換する場合があります。その際に、かぶせものを外したタイミングが、再び根管治療を行う機会にはなります。レントゲン的に病変もなく、症状のない場合でも、内部が汚染されている場合もあり、再根管治療をおこなうことで、現状の根管治療の質よりも、上回る可能性が想定される場合には、積極的に再根管治療(予防的再根管治療)を行うことを検討します。それにより、新しく入るかぶせものがより長く使えるようになるはずです。

歯の保存のスペシャリストによる治療

当院では日本歯科保存学会専門医, マイクロスコープ学会医ほか、経験豊富な歯科医師が歯髄/根管治療を担当しています。

歯科保存学とは、大切な歯を口の中に維持、保存し機能していくための学問です。日本歯科保存学会専門医は、「保存修復学」「歯内療法」「歯周病学」の治療技術や知識、実績を学会から認められた、限られた歯科医師だけが取得できるものです。

根管治療(歯内療法)のスペシャリストが治療にあたる環境を整えていますので、安心してお任せください。

治療費 
マイクロスコープを用いた歯の根の治療 (その歯での初めての根管治療費) 前歯/小臼歯70,000~大臼歯100,000円(税抜)
マイクロスコープを用いた再根管治療費 (過去に根管治療されているもののやり直しの治療費) 前歯/小臼歯77,300~大臼歯110,000円(税抜)
プラス 毎回の基本処置料 2,700-4,000円(税抜)

一度になるべく長い時間での治療をご希望のかたに、一回の時間75分(3,800税別)や90分(4,500税別)でのプランもご相談可能です。(24時間以内でのキャンセル料発生します)ただし、治療経過等により、変更する可能性もございます。

CBCT撮影診査料 5,000円(税抜)

ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。

2024年2月での料金になります。

4  根元から折れた歯の治療

折れた歯を残す治療が可能です

事故などで前歯が折れたり、古いさし歯が取れてしまった場合、残った歯は抜いてしまうのが一般的です。

しかし、当院では矯正的挺出(エクストルージョン/Forced eruption)という治療方法で、歯を抜かずにご自分の歯を残すことが可能です。歯の根だけでも残っていれば、残った歯の根を部分的な矯正装置を用いて引っ張り上げ、その後に被せ物をすることで噛める歯が復活します。

なぜ、埋まっている歯の根を引っ張り上げることが必要なのか。

歯の根が埋まった状態のまま、被せ物を入れると、歯ぐきの中に被せ物が入り込むため、炎症の原因となります。また、歯ぐきの上に支える歯質がないので、取れやすい不安定な被せ物になってしまいます。

将来の歯の健康のため、被せ物を長持ちさせるため、見た目の美しさはもちろん、さまざまな視点から、埋まっている歯を引っ張り上げ、しっかりとした土台を作ることが大切なのです。

矯正的挺出(エクストルージョン)の症例
  • 30代女性の患者さま
  • 過去に何度も歯の根の治療をしていて、とうとう歯の根が折れてしまったとのことで来院。
  • 初診時の状態は、歯が折れているため隣の歯と接着された状態であった。他院にて歯を抜くことと、インプラントをすすめられたが、他の方法がないかと当院にご相談。折れた歯の断面の位置によっては、歯の根を引っ張り上げることにより歯を保存できる可能性を説明して治療を開始。
  • 治療期間 約6か月

1.折れてしまった歯

2.歯の根の折れた部分は歯ぐきの下にあります

3.矯正的挺出中(引っ張り上げる)の写真

4.治療終了後
きれいに歯が復活しました

料金表

ここでは矯正的挺出の治療費についてご案内いたします。

 基本料金表 税別
矯正的挺出 エクストルージョン 初回 60,000円
ゴム交換費 2回以降 2,000円

ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。

治療終了後から10年経過した現在でも特に問題は起こっていません。無事、ご自身の歯を抜かずに残すことができました。金額は、通常トータルで20万円前後かかります。

この治療は当院で症例数も多く成功率の高い治療方法です。なるべく歯を抜かず、ご自分の歯を残したいという方はお気軽にご相談ください。

虫歯治療の流れ

虫歯の検査

検査器具やレントゲンで、虫歯の進行度合いを調べます。

治療計画の説明

虫歯がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。

虫歯の部分を取り除く

虫歯の病巣を取り除きます。歯の神経まで虫歯が達している場合は、神経の治療も行います。

詰め物や被せ物を装着

虫歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。

再発予防

虫歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。