深い虫歯(深在性う蝕)があり、水に少ししみますが、根管治療は必要でしょうか
右下の後ろから2番目の歯に大きな深い虫歯が存在しています。 しばしば冷たいものにしみているようです。レントゲン診査と症状の経過から、歯の神経の治療が必要になる可能性を伝えました。ただし、感染したと思われる根の先端まで神経を除去するいわゆる根管治療ではなく、 歯の上のほう(歯冠部)の神経を一部~全部除去し、根の神経を保存可能とする歯髄温存療法(VPT)で行ける可能性があることも説明しご提案しました。
歯髄温存療法(VPT)で終了できました
ラバーダム防湿下にマイクロスコープを用い、丁寧に感染歯質と感染歯髄を除去したところ、 一部歯冠歯髄と根管部歯髄を温存することが可能でした。よってVPT(部分断髄)にて終了。 その日は仮の詰め物をして、数週間後に歯髄(歯の神経)のチェックを行ったところ、 術後の痛みもなく、神経も健康だったため、 ハイブリッドの白い詰め物(アンレー)にて終了しました。 歯髄温存療法(VPT)とアンレーにて79800円(税別)の治療費でした。 この方法は、VPTを行いマイクロスコープを覗くその時まで、根管治療まで必要か否かがわからないため、術前に必ずしもVPTが可能とは言えない点、 VPT後に根管治療が必要となる可能性はある、いう点がデメリットでしょうか。ただ、歯髄を温存できるメリットは大きいと考えます。
ハイブリッドアンレーを接着しました
合計3回の来院にて終了しました