小臼歯(前歯と奥歯の中間の歯)は結構折れやすい!?
40代女性 歯が欠けたとのことで来院 神経のある歯だが歯肉の下の部分にかけて折れていた。
小臼歯とは,犬歯の後ろにある歯のことをいいます。 アラビアでは ”豆を噛む歯”と呼ぶそうで、硬いものを引き裂いたり、かみつぶす際に使う歯です。クリニックにおいて、けっこう折れてくることを多くみる歯です。
今回は歯肉を切除することにより、歯の長さを上部構造(クラウン)が外れないようにするべく、クラウンレングスニング術を選択いたしました。なお根管治療(歯の神経の治療)は不要ですみました。
クラウンレングスニング術(歯冠長増大術)により歯肉に埋っている部分を出してきました
歯肉の一部と必要に応じて歯槽骨を削除します。そして埋っている自身の歯の一部を歯肉の上に露出させることにより、(フェルールの獲得)その上にかぶせる予定のクラウンが、しっかり自身の歯と接着することになります。自身の歯の部分でないところとは接着力が弱く、将来的に脱離や破折が起きやすいといえます。
通常、1歯程度のクラウンレングスニングでは、痛み止めを0~2回飲む程度のことで、腫れも殆どないことが多いです(個人差あります)
術後1~2か月すると歯肉が落ち着きます その間はプロビジョナル(仮歯)がついています。 最終的にはホワイトクラウン(ポーセレン金属焼き付け冠)にてフィニッシュしました。
治療費 (税別) ホワイトクラウン¥72500 クラウンレングスニング術¥45000 支台築造¥18000
期間 2か月程度